何事モ徒然ナルママニ...。

2015年9月22日火曜日

AKITA OktoberFest 2015


この度、縁があって、10/15〜18までの間、秋田市・エリアなかいち「にぎわい広場」で開催される「秋田オクトーバーフェスト」ポスターのイラストを担当させていただきました。
完成までの道のりを少しだけ紹介したいと思います。
なお、途中経過で作成されたポスターデザインは、画像が独り歩きするといろいろと支障が生じると思われますので、割愛させていただきます。
 
 
実は、昨年、市内のクラフトビール醸造所の17周年祭ポスターのイラストも描かせていただいたのですが、それ以来、もう一度、何かのビールイベントポスターのイラストを描く機会があったらいいな〜、と大胆な夢を抱いていました。
そんな訳で、気がつけば、持ち歩いていたメモ帳に、こんな風(↓)にいろいろと描きためていました。







そして、ポスター依頼を受けた後、メインキャラとは別に、その描きためた落書きを形にしたのが、こちら(↓)のビールガールたち。
いろいろ考えた挙句、結局は一番最初に考えたシンプルな三人組をデジ画化。
マスコット的な位置付けで描いたビールガールたちでしたが、結局、デザインと紙面の関係でポスターでは不採用に。
こういうので缶バッジとか作れたら、サイコーに嬉しいんですけどね。
いつか、陽の目をみるといいなぁと思っています。
ビールガール 〜その1〜
ビールガール 〜その2〜
ビールガール 〜その3〜
ビール&肉ガール
フォークの先にあるのはパンではなく、ジャンボソーセージ!
口の周りにはケチャップもついてます(笑)
左手のソーセージに乗っているのは粒マスタードのつもり(笑)
 
 
ここからは、ポスターのメインキャラのスケッチ。
ポーズ、動き、服装、このころは手探りばかりで、全く具体的なものが描けてませんね。
また、この頃は、iPadで描画するに当たり、ピクセルの設定をどうするか、そればかり考えていた気がします。
私が使っているアプリSketchBookは、ビクセルを増やすと相対的にレイヤーの使用可能枚数が減ってしまうのですが、ラスター画でもあるので、レイヤー数を優先してピクセルを下げ過ぎると、A2判ポスターに印刷したときにどの程度劣化するのか、結構大きな問題でした。
この葛藤は、入稿の都合上、IllustratorCCを購入(笑)するまで続くことになりました。

カウンター越しにジョッキを手渡しするイメージ

左手を伸ばしてGoo!
ジョッキを持つ右手は、左腕の下でクロス
さて視線はどっちへ??

去年の周年祭の目元を意識
1年経ち、成長した感じは?

再びカウンター
手渡してくれる娘とサーバーを操作する娘を並べることを考え始める

いやいや、一人で注ぐ姿を表現しても?

サービングに集中
やっぱりお客さんに視線が欲しいかも

並べてみる
真ん中、下の、「はい、どうぞ」感が実はお気に入り(笑)


サーバーの注ぎ口 あれこれ
  
最後はやっぱり「はい、どうぞ」をコンセプトにすることに

賑やか三人娘もいいかな
注ぐ娘、渡す娘、飲んでる娘(笑)
採用しなかったこの3人という構図、期せずして後日復活することに...

ここいらで、一度、ポスターの全体のコンセプトを依頼主と議論。
シンプルに仕上げる方向に決まったため、自分の中ではキャラは一人と決定。
オクフェスということもあり、ティアンドルを着せることに。
ただし、実際のイベント会場にティアンドル姿のスタッフはいないと思います。
いたとしたら、きっとお客さんのコスプレです(笑)
正面から

斜め前・上から

この頃からは、秋田市のマークと、秋田市と姉妹都市提携をしているドイツ連邦共和国バイエルン州パッサウ市のエンブレムをイラストに加える事に。
大人の事情でやつですね。
絵のキャラクターもなんとなく日本人離れしてきたような・・・。
  
8月の第1週目が終わる頃、一度、カラーで仕上げたキャラクターの原案(↓)を依頼主へ提示。
その結果は・・・。

描き直し! 内心は「やっぱりなー。」。
ただ、問題は「顔」だったので、翌日位には、こちら(↓)を提案し、原案としてOKを頂きました。

ここからは、塗りと、絵の微修正。
最終的に、エンブレムは、ジョッキではなくベルトへ。
また、今回のビアフェスでは2年ぶりに音楽演奏を復活させるということで、アコーディオンを持った人形型ポーチを腰にぶら下げることに。

そして、ほぼ完成型に。
これと同時に、ポスターに配置する文字も固まってきたのて、具体的な配置についての議論も。
その中で、キャラの髪色変更の話も出て、以下のとおり2パターンを比較。
結局、背景色、文字色などの事情から、当初のオレンジの髪色が採用。
ポスターの仮原稿も完成しましたが、依頼主側の秋田クラフトビアフェス準備のため中断。


中断を挟んで8月末。
再びの見直し。
このままでもいいんだけど・・・の前置きがありつつも、全身の絵が欲しいとの依頼。
 
まずはやってみますと返事をし、腰から下だけを付け足してみるものの、最初っからそのようには描いていなかったため、どうしても座りが悪い。
もともと、最初の絵から頭部を書き換えているため、下半身を描こうとするとバランスが取れないということだったんですよね(もちろん、元のデッサンが不味かったせいですが。その意味では実力不足を露呈してますねー。)。
 



そのため、全面的に描き直すことを決意するのですが、9/4に電子入稿する必要があると告げられたため、あまり時間がないことに。
でも、これが、結局は良い結果を生む原動力になったと思います。
ちなみに、没となった彼女は、モノクロ画像化してチラシの左上に登場させてもらいました。ですので、ぜひ裏面にも注目してください。
もちろん、イラストだけでなく、ビールやバンドの情報が盛り沢山なので、そういう意味で、ですよ!(笑)

まずは1人をデッサン
ポージングも変えてみました。

デッサンを元に、別なレイヤーに太線で大雑把にキャラを仕上げました。
この時点で、ふと、切り絵風の処理をしようと決意。
太線を削ることで細部を表現することにしました。

同じデッサンを元に、二人目をデッサン。
2人にして欲しいというオーダーはありませんでしたが、全身で、かつ1人だけとなると、余りにも空間が寂しすぎるため、2人にすることにした次第。
この辺は、自由にやってくれていいと云われていたおかげもありました。

レイヤーを再配置して下絵完了。
完成したポスターでは、2人の立ち位置は前後に少しずらしていますが、
最初はこのようにほぼ並んで立っていたのでした。
このときは、左右端っこに配置したジョッキでバランスを取ったつもりだったんですが...。

こちらが完成した絵。
 
シンプルにビールジョッキだけ彩色したものと、全体をシンプルに着色したものの2種類を提案。
全体を着色したものが採用となり、ポスターの中央にこの2人を配置した原稿を完成させ、プリンターで印刷したものを検討。
その結果、もう1人欲しいね!となり、さらに1人追加して、3人並べることに。
ただ、流石に女性3人では芸がないので、男性キャラを追加することに。
縮尺を合わせるため、女性2人の絵を背景に、こちらも現地の男性の衣装を参考に、一気に描き上げました。

着色は同様にシンプルに。
ただ、女性陣よりも若干細かく書き込みしてしまった感じがあり、
当初のコンセプト、切り絵風からは少し外れてしまったかもしれません。
反省です。

実は、私は、男性を描くのがキライです。
このことはいつも公言してました。
そのためか、1人増やしてと云われた翌日、この男性を加えた修正ポスターを見せたら、「三人目も女性描くと思ってたよ」と、みんな驚いてました(笑)
さすがに、そこは少しは考えますよー。
 
 
余談・・・
最初、不採用にも関わらず紹介したビールガールたちのほかにも、音楽イベントがあるということで、こんなキャラたち(↓)も考えていました。
そう、楽器を演奏したり歌を歌うビールグラスたちです。
 
シンプルなポスターを目指すことになり、結局使うことはありませんでしたが、今回、生まれた可愛いキャラなので、せめてここに載せさせてください。

歌や演奏のため、グラスたちもスイングしています


このように(↑)、音符のステージでビールガールと共演することも考えてました。
ジョッキから煽れた泡が音符というのも考えていたのですが、このころTwitterで見かけた「くにゃふとビール」さんのキャラに似ていたので断念。
このときはほんとびっくりしちゃいましたし、あちらのキャラの可愛さに、ガツーンとやられちゃってメロメロに。
いまではすっかりファンです。







最後に・・・
ポスターの背景のアミアミっとした、なんか分からない模様の正体をばらします。
これです。
秋田県立美術館と会場となる「にぎわい広場」を写真撮影して、アウトライン化した上、ポスターの黄色地に白抜きで配置しています。
美術館のマーク(三角の青色のポツポツ6つ)部分だけは青く着色しようかとも考えましたが、全体のイメージに合わないと思い、やめました。
 
このような背景を入れることについては、当初、賛否が別れましたが、ここは入れたい派の私の無理を通してもらった次第ですが、入れた結果は好評のようで、内心「よかったー」とホッとしています(笑)
↓ 

そんなわけで、街中で、飲食店で、このポスターを見かけたら、よろしくお願いします。
飲食店にはチラシも置いてますので、ぜひ持ち帰って、当日はこぞってご参加ください。

ありがとうございました!